大橋史人と熊谷俊の展示室
- tukuruwashi
- 2017年5月15日
- 読了時間: 3分



まだ、カサカサと足音のなる新緑の森の中にクマガイソウはありました。この円いサークル状の模型は、建築家大橋史人さんが創ったクマガイソウ。クマガイソウの中にはガラス作家熊谷俊さんのガラスの神様が数体置かれています。
森の中で熊谷俊さんのオブジェを置きたいと思ったとき、この神様が鎮座する社が欲しいと思いました。
でも、それは森の中だからこそ存在する形。
そんなことを考えていた時、お仕事でご一緒させていただいた建築家大橋史人さんが思い浮かびました。
熊谷さんのオブジェは、一見すると石ころのようなもの。でも、そのオブジェからは独特の輝きが感じられます。じんわりとしみ込んでくるような輝きです。
大橋さんは、その輝きと森との対話を考えた建築を考えてくれました。
事前に何度か森に足を運び(静岡から!!)森のある場所を見つけ、そこに在るべき建築の形、神様が座る場を考え、創りあげてくれました。
実は、森の中で見つけた場には、偶然にも「クマガイソウ」という山野草が息づいていたのです。
神様が森の中にいる。
その場は、地面に近く、人が神様を見ようとするとき、落ち葉の形、土の匂い、植物の形状を一緒に記憶する。
神様のいる場は、とても風景に馴染んでいて、見落としてしまいそうな色や形状なんだけど、見つけた時、こころ安らぐ空間。
こんな家、こんな空間、実際の建築として是非実現してほしいと願います。そして人は、熊谷さんのオブジェのような神様に暮らしの中で手を合わせるのです。
クマガイソウができるまでの講演会を大橋史人さんが開催されます。是非行ってみて聞いてください。
【トークイベント】
「森の展示室を終えて -クマガイソウができるまで- 」
私の「森の展示室」での作品制作プロセスとイベント後に起こったことまでを通じての話と、和紙職人のハタノワタルさんが毎年継続して企画している「森の展示室」というイベントがこの和知という地域にどのような存在となっているのかについても、私なりの見解で話していくつもりでいます。
まだ席はありますが、参加希望の方はお早めにご予約いただきました方が、確実にお席を確保できます。お名前と13時の回か15時の回と人数、ご連絡先(メールや電話)をDMでご連絡ください。
日 時|2017年5月20日(土)13時〜/15時〜 二回
開催地|もくぺれ×GALLERY KINO 静岡市清水区有度本町5-18
参加費|無料(ドリンクまたはお菓子ワンオーダー)
2017年4月8・9日に京都府船井郡京丹波町和知にて開催された「森の展示室」に大橋史人が「クマガイソウ」という作品で出展しました。今回の出展で経験したことを、出店依頼から展覧会を経てその後の展開に至るまでのプロセスについてお話し致します。また、他の出展者の方々の作品についても触れ、「森の展示室」とは一体どんな展示室なのか?について、大橋の感じたことを中心におはなしさせていただきます。
今回は大橋と同様、森の展示室に出展された「あはひ」さんもお菓子を携えて来てくださいます。あはひさんの美味しいスイーツを召し上がりながら、京都で受けた数々の衝撃の出来事について楽しんでいただければ嬉しいです。
もくぺれ×GALLERY KINO
FOAS大橋史人建築設計
森の展示室
https://www.morinotenjishitsu.com